地上デジタル放送受信とpush-to-talkの機能を備えた「W33SA」
地上デジタル放送受信とpush-to-talkの機能を備えた「W33SA」
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 NTTドコモに続き,KDDIもpush-to-talk(PTT)に対応した新サービスを始める。名称は「Hello Messenger」で,PTTのトランシーバ型の通話だけでなく,チャット型のテキスト送受信と写真の送受信を組み合わせた新しいコミュニケーション・サービスと位置づける。Hello Messengerには,最大5人が参加できる。音声通話部分の料金は通話時間による従量制で,2秒ごとに1.05円(税抜き1円)かかる。ただし,2006年4月30日までは,20秒ごとに1.05円(税抜き1円)の特別料金を適用する。

 ちなみに,NTTドコモのPTT対応サービス「プッシュトーク」の利用料金は,従量制と定額制の2種類があり,従量制の場合にはユーザーが発話者になるごとに5.25円かかる。受話については無料である。発話回数にかかわらず月額1050円の定額制も用意する。

 Hello Messenger対応機種は,「W33SA」「W32T」「A5515K」の3機種で,2005年11月下旬から順次発売する。価格はオープンだが,それぞれ2万5000円弱,1万3000円弱,1万5000円弱を見込んでいる。

 このうちW33SAは,携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」に対応する。ワンセグのデータ放送から「EZナビウォーク」を起動して,テレビ番組で紹介された場所に案内する機能や,テレビのチャンネルを切り替えるのと同じ感覚で「EZチャンネル」を再生する機能を搭載した。このほか,ワンセグの場合には最大20分,アナログ放送の場合には最大40分録画できる。ワンセグのサービス開始は2006年4月1日だが,アナログ放送の受信機能を搭載しているため,それまでは現在のアナログ放送を見ることができる。

 KDDIは,2005年9月末に開催されたワンセグのサービス発表時にはデジタル放送だけに対応した試作機を見せていたが,「アナログ放送にもすぐに対応できる」としていた。アナログとデジタル放送の同時受信機能は,NTTドコモのワンセグ対応機「FOMA P901iTV」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)も備えている。