シマンテックは,携帯型ゲーム機「プレイステーションポータブル(PSP)」のシステムを標的とするトロイの木馬を特定した(シマンテックの報告ページ)。PSPを狙ったトロイの木馬を特定したのは今回が初めてという。今回,シマンテックが特定した「Trojan PSPBrick」の危険度は5段階で最も低い「1」。感染力は強くないものの,感染した場合のダメージは大きいとする。感染例はまだ確認されていない。

 PSPではソニーが認可したソフトウエアだけでなく,インターネット上のハック・ツールを使って,ユーザーが自作したゲームを実行することもできる。Trojan PSPBrickはこうしたハック・ツールになりすますという。Trojan PSPBrickをインストールしてしまった場合,システム・ファイルを削除するとともに,マシンを操作不能に陥らせるとする。