日立製作所による実演
日立製作所による実演
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 日立製作所は,DTCP-IP(digital transmission content protection over internet protocol)で著作権保護したIPネットワーク上でHDTVの映像を伝送する実演を見せた。DTCP-IP 処理用のLSIを載せた評価用ボードを対にして,100Mビット/秒のEthernet経由でHDTV映像を転送するというものである。

 DTCP-IPの認証や暗号化などの処理はルネサステクノロジのLSI「SH7650」が実行する。搭載するCPUコアは動作周波数が133MHzのSH-2で,さほど処理能力が大きくないCPUコアでも実装できることを示した。SH7650のコストの増分は3000円くらいになる見込みで,実際には大画面のテレビ向けになりそうだ。
 
 DTCP-IPは,2005年9月29日に電波産業会(ARIB)が承認した。デジタル放送で提供されるHDTVコンテンツを,家庭内でIP伝送することが可能になる。日立製作所のほか,ソニーなどもDTCP-IPを実装した機器を出展している。