2006年上半期に米国で投入
2006年上半期に米国で投入
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 パイオニアはBlu-ray Discの再生専用媒体規格である「BD-ROM」に対応したプレーヤの試作機をCEATEC JAPAN 2005に出展した。同社がBlu-ray Discプレーヤを出展するのは今回が初めて。2006年上半期に米国に投入することを検討している。同社は日本国内では録画機の需要の方が高いと見ており,米国への投入を先に決めた。

 搭載する再生装置は自社製で,BD-ROMディスクのほかBD-REディスクおよびBD-Rディスク,DVD-ROM/±R/±RWディスクを再生できる。会場ではMPEG-2方式のHDTV映像を再生するデモを見せていた。符号化データ速度は23Mビット/秒。試作機に搭載した映像復号化LSIは,BD-ROMプレーヤで求められるH.264-1VCの復号化機能も備える。ただし,ソフトウエアはこれらの方式での再生にまだ対応していなかった。著作権保護方式である「AACS」も今回の試作機では実装していない。筐体の外形寸法は429 mm×348mm×94mmである。