シャープは,ハイビジョン放送を録画できるハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダ「AQUOSハイビジョンレコーダー」の新製品として,地上デジタル・ハイビジョン・チューナを2基搭載する「DV-ARW15/-ARW12」など4機種を発表した。4機種とも,電源を入れてから約1秒で作動する「瞬速起動」機能を搭載している。


年末商戦に向けて4機種を発表

 DV-ARW15/-ARW12は,地上デジタル・チューナ2基とBS/110度CSデジタル・チューナを搭載したこと,自社開発のハイビジョン・レコーディング・エンジン「T3」の処理速度を従来の2倍に高めたことで,地上デジタル放送と地上デジタル放送/BSデジタル放送/110度CSデジタル放送/アナログ放送いずれかとの組み合わせで2番組を同時に録画できるようになった。

 両機種とも,HDV入力端子(i.Link端子兼用)やHDMI出力端子などを備える。上位機種であるDV-ARW15には,米Analog Devices, Inc.製の14ビット/216MHzの映像D-A変換器を内蔵した。価格はオープンだが,HDD容量が500GバイトのDV-ARW15が税込み18万円前後,250GバイトのDV-ARW12が16万円前後になる見込みだ。2005年12月1日に発売を予定している。

 「DV-AR12/-AR11」は,地上/BS/110度CSデジタル・チューナをそれぞれ1基内蔵する。DV-AR12はHDMI端子を装備した。オープン価格だが,実売想定価格は容量250GバイトのDV-AR12が13万円前後,160GバイトのDV-AR11が11万円前後。発売日は2005年10月24日である。

 量産規模は,今回発表の4機種合計で3万台/月。シャープはこの新製品投入で,2004年度には10%程度だったDVDレコーダの市場シェアを,2005年度は15%程度に引き上げる考え。ハイビジョン対応機のシェアは約35%の獲得を目指す。


シャープは2006年度に国内DVDレコーダ市場におけるハイビジョン対応機の構成比率が約35%に達すると予測