米Intel Corp.と米Microsoft Corp.は,HD DVDを次世代光ディスクの規格として支持することを表明した。両社は,HD DVD規格推進団体であるHD DVD Promotion Groupに加盟する。両社はパソコン・ユーザーにHDTV映像の再生環境を提供するのに適した規格として「HD DVDの方が,競合規格よりも早くHDTV映像をユーザーに届けられる」(両社のニュース・リリース)と判断したという。

 Microsoft社は,2006年後半に発売予定である「Windows Vista」でHD DVDのファイル・フォーマットに標準で対応し,デバイス・ドライバを標準で組み込む。Intel社は,家庭のエンターテインメント・パソコンに向けた新たなプラットフォーム「Viiv」を発表済みだが,Viiv向けのパッケージ・メディアとしてMicrosoft同様にHD DVDを採用するとみられる。

 両社はHD DVDを選んだ理由として,1 家庭内であればコンテンツをコピーしてどの部屋でも楽しめる環境を保証している事,2 DVDへの移行を円滑にするハイブリッド・ディスクを用意していること,3 低コストで媒体を製造できること,4 プレーヤ発売当初に提供できる媒体の容量が30Gバイト(2層)で,Blu-ray Discの25Gバイト(1層)を上回ること,5 対話機能としてiHDを採用したこと,6 ノート・パソコン向け装置の薄型化が容易であることの6点を挙げた。