電子情報技術産業協会(JEITA)の発表によれば,2005年8月の民生用電子機器の国内出荷金額は,対前年同期比5.9%増の1771億円となった。前月は20カ月ぶりの前年割れとなっていたが,8月は再びプラスに転じた。

 映像機器の出荷金額は1155億円で,3カ月ぶりに前年実績を2.8%上回った。液晶テレビが引き続き好調で,対前年同期比51.0%増の28万5000台を出荷した。前月は前年実績を2割近く下回ったPDPテレビも,8月は対前年同期比35.6%増の2万7000台と再び出荷台数を伸ばした。運動会シーズンを前にカメラ一体型VTRの出荷も好調で,出荷台数は前年実績を18.5%上回る16万6000台となっている。一方,前月に初めて対前年比マイナスに陥ったHDD/DVDレコーダの出荷台数は,8月も前年同期を1.3%下回る22万8000台にとどまった。


2004年8月~2005年8月のテレビの出荷実績

 音声機器の出荷金額は,HDDやフラッシュEEPROMを記録媒体に使う携帯型音楽プレーヤの出荷が好調で,対前年同期比19.9%増の153億円と,2カ月連続の2ケタ成長となっている。車載機器の出荷金額も同9.7%増の463億円と,15カ月連続のプラスとなった。対前年同期比25.7%増の26万6000台を出荷したカーナビなどが牽引している。