ロンドン，ヒューストン，シンガポールに拠点を持つICIS-LOR社の世界DRAM価格調査によると，アジアのスポット市場における256MバイトDIMM（Dual Inline Memory Module）の2005年8月26日までの30日間（7月28日～8月26日）移動平均価格は，PC2100が22.33米ドル，PC2700は42.91米ドルになった。同様に512MバイトDIMMは，PC2100が42.41米ドル，PC2700が42.91米ドル，PC3200が42.93米ドルだった。前週（8月19日までの30日間移動平均）と比べると，256MバイトDIMMのPC2100は－1.53％，PC2700は－1.70％，512MバイトのPC2100は－1.61％，PC2700とPC3200は－1.70％だった。

　欧州市場でもDIMMの30日間移動平均スポット価格が下落し，先週すでに下落が始まっていた北米とアジアを合わせた3つの地域で値下がりした。2005年9月中には需要が回復する見込みだが，大手パソコン・メーカーの調達にはDRAMメーカーの期待ほどの勢いはないようだ。北米の新学期商戦が予想通りに伸びず，一部のパソコン・メーカーでは在庫が増えてしまった。


表●DRAM代表品種の2005年8月26日までの30日間（7月28日～8月26日）移動平均価格（ICIS-LOR社調べ）
品種 地域 30日間移動
平均価格
（米ドル）		 対前週比（注）
512MバイトDIMM
（PC3200）

北米

 44.48

－0.40％

欧州

46.86

0.00％

アジア

42.93

－1.70％
注）対前週比は2005年7月21日～8月19日の30日間移動平均価格との比。

地域別のDIMM（512Mバイト品，PC3200）価格の推移（～2005年8月26日，ICIS-LOR社調べ）