ソニーは「IFA2005」で,同社が推進しているBlu-ray Discの最新デモンストレーションを披露した。
今回初めて見せた機能は2種類ある。1つめが,高い符号化データ速度への対応。Blu-ray Discの規格では,読み取り専用のBD-ROMの符号化データ速度は54Mビット/秒,そのうち40Mビット/秒を映像が利用できることになっている。今回は,この上限の映像データを再生できることを示した。デモンストレーションにおける動画像圧縮の符号化方式にはMPEG-2を採用した。この処理に用いたハードウエア構成は明らかにしていない。
もう1つが,複数の演算の同時進行や双方向機能である。現行のDVDでは,規格上同時に複数の処理ができない。この反省を踏まえ,Blu-ray Discの規格では「映像」「インタラクティブ」「プレゼンテーション」の3つのプレーンに分け,各プレーンの処理を独立して実行できるようにした。これにより,映画を再生しながら別のウインドウを開いて背景情報や監督からのメッセージなどを見せたり,別のプログラムを呼び出したりすることができる。
Java機能を採用したアプリケーション・ソフトウエアも実演してみせた。複数の画像を並べて表示した中から1つを選択すると,その画像を拡大するというものである。Javaを利用することで,ネットワーク上のサーバから最新のデータをダウンロードするようなこともできる。