ディスプレイは,2.2インチ型のLCDパネルを採用している。テレビ番組を見る場合には,ディスプレイを回転させて横長の画面を見られるようにする。
ディスプレイは,2.2インチ型のLCDパネルを採用している。テレビ番組を見る場合には,ディスプレイを回転させて横長の画面を見られるようにする。
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会場内にアンテナを設置,実際にDMBの信号を送出した
会場内にアンテナを設置,実際にDMBの信号を送出した
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 韓国LG Electronics Inc.は,2005年9月2日に開幕した「IFA2005」に地上デジタル・テレビ放送受信機能付きのW-CDMA端末を出展した。同社は,地上デジタル・テレビ放送が見られるW-CDMA端末は「世界初」だとしている。W-CDMAのほか,GSMとGPRSにも対応することで,W-CDMAサービスが始まっていない場所でも使えるようにした。

 デジタル放送方式は,LG社が推すDMB (digital multimedia broadcasting)で,まずは韓国市場向けにDMB受信端末の製品化を進めていた。同社によると,衛星デジタル放送規格であるS-DMB対応サービスは2005年5月に始まっており,若年層を中心に人気があるという。さらに,2005年末までには地上デジタル放送規格T-DMBをベースにしたサービスも始まる予定である。

 今回は,その経験を生かして欧州市場などに向けてW-CDMA端末を売り出すことにしたものだ。同社の発表資料によると,発売時期は2006年第1四半期,欧州市場のほかに中国向けにも発売するという。W-CDMA対応機に続いて,さらに高速のHSDPAに対応した機種も2006年中に投入することにしている。