カーナビとFeliCaリーダ/ライタの連携をデモ
カーナビとFeliCaリーダ/ライタの連携をデモ
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 NTTドコモは,2005年9月2日に東京で開催された「PDA・モバイルソリューション フェア2004」で,非接触ICカード機能「FeliCa」を搭載した携帯電話機でカーナビ向けのコンテンツを購入するデモ展示を行った。コンテンツとライセンスを分離して配布する,いわゆる「超流通」システムを実現する手段としてFeliCa搭載携帯電話機を使う。NTTドコモとアルパインが共同で試作機を開発した。

 デモ展示したシステムは,(1)ユーザーにあらかじめ配布しておく,地図や音楽などのコンテンツを記録したDVD媒体,(2)ユーザーが購入したライセンスを基にDVD媒体内のコンテンツを利用可能にするアプリケーション・ソフトウエアを搭載したカーナビ,(3)カーナビと接続したFeliCaリーダ/ライタ,(4)FeliCa搭載携帯電話機の4つで構成する。コンテンツ購入の手順は次の通り。まず,携帯電話機にダウンロードした「iアプリ」でコンテンツのライセンスを購入し,FeliCaリーダ/ライタを通じてライセンスを転送する。すると,DVD媒体に記録されたコンテンツをカーナビで利用できるようになる。

 FeliCaリーダ/ライタとカーナビの連携の「実用化時期は決まっていない」(NTTドコモの説明員)。FeliCa機能の応用をNTTドコモが全社的に検討する中でITS(intelligent transport system)担当部署が提案したものであり,「デモ展示によって来場者の反応を確かめたかった」(同)とする。今回展示したコンテンツの超流通のほかに,運転手がFeliCa搭載携帯電話機をリーダ/ライタにかざすと,カーナビの画面設定やシートの位置を使い慣れた状態に自動で戻すといった用途も想定する。