JATE(電気通信端末機器審査協会)は,2005年8月1日~8月15日における認定機器一覧を発表した(一覧表)。今回の認定で携帯電話機とみられる機種は,NTTドコモ向けが3機種,KDDI向けが1機種,ボーダフォン向けが2機種,ウィルコム向けが1機種の計7機種である。

 NTTドコモ向けでは,FOMAの次期機種とみられるシャープ製の「FOMA SH902i」が認定を受けている。PDC方式「mova(ムーバ)」と思われるソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「ムーバ SO213iWR」,三菱電機製の「同 D253iWMS」もリストに掲載されている。このうちSO213iWRは8月29日に発表された「RADIDEN(ラジデン)」である(Tech-On! 関連記事)。

 902iシリーズは,2005年の年末商戦から2006年の春商戦にかけて出荷が始まるものと予想される。折しもこの時期は,携帯機器向けの1セグメントの地上デジタル放送が開始される時期でもある。今回認定された機種が地上デジタル放送受信端末なのかどうか,ムーバの末尾に付く「WMS」という記号が意味するところは何か,憶測を呼びそうだ。

 KDDI向けの機種では,京セラ製のCDMA2000 1x対応端末とみられる「CDMA A5515K」が認定を受けた。ボーダフォン向けでは,NEC製のW-CDMA対応端末とみられる「Vodafone 703N」,シャープ製のPDC端末とみられる「V604SH」が認定を受けている。

 ウィルコム向けでは,京セラ製の「WX310K」が8月10日付で認定を受けた。同製品は6月21日付で一度認定を受けているが,設計変更など何らかの理由で再認定の手続きを踏んだものとみられる。