ロンドン,ヒューストン,シンガポールに拠点を持つICIS-LOR社の世界DRAM価格調査によると,アジアのスポット市場における256MバイトDIMM(Dual Inline Memory Module)の2005年8月19日までの30日間(7月21日~8月19日)移動平均価格は,PC2100が22.68米ドル,PC2700は43.65米ドルになった。同様に512MバイトDIMMは,PC2100が43.11米ドル,PC2700が43.65米ドル,PC3200が43.67米ドルだった。前週(8月12日までの30日間移動平均)と比べると,256MバイトDIMMのPC2100は-0.73%,PC2700は-0.88%,512MバイトのPC2100は-0.87%,PC2700とPC3200は-0.88%だった。

 アジアと北米でのDIMMの30日間移動平均スポット価格は,先週までの上昇から一転して下落した。米国の新学期商戦向けパソコン用のDRAM調達が落ち着いたことと,ローエンド・パソコン向けチップセットの不足でパソコン生産台数がメーカーの計画を下回ったからだ。しかし,2005年9月からは年末商戦向けの部品調達が始まり,DRAM価格は再び上昇するだろう。



表●DRAM代表品種の2005年8月19日までの30日間(7月21日~8月19日)移動平均価格(ICIS-LOR社調べ)
品種 地域 30日間移動
平均価格
(米ドル)
対前週比(注)
512MバイトDIMM
(PC3200)

北米

44.66

-0.40%

欧州

46.86

+0.91%

アジア

43.67

-0.88%

注)対前週比は2005年7月14日~8月12日の30日間移動平均価格との比。

地域別のDIMM(512Mバイト品,PC3200)価格の推移(~2005年8月12日,ICIS-LOR社調べ)