「AH-K3002V」。カメラ・モジュールがなくなった以外,外見上は従来機種とほぼ変わりない
「AH-K3002V」。カメラ・モジュールがなくなった以外,外見上は従来機種とほぼ変わりない
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 京セラは,いわゆるフルブラウザ機能を備えたPHS端末の新機種「AH-K3002V」を開発した。同社が出資するPHS事業者のウィルコム向けに出荷し,9月1日に発売する(発表資料)。

 AH-K3002Vは,従来機種である「AH-K3001V」の設計をほぼ踏襲している。大きな違いとしては,(1)AH-K3001Vが備えていたカメラ・モジュールを省いた,(2)端末の紛失時に遠隔操作で端末をロックする機能を追加した,という2点が挙げられる。「それ以外の点では,基本的な機能や性能には2機種間で大きな違いはない」(京セラ 広報室)。

 外形寸法は幅49mm×奥行き98mm×厚さ20.8mm,重さは96g。連続待ち受け時間は約400時間,連続通話時間は約4時間。重さが従来機種より1g軽いほかは,いずれも従来機種と同等の仕様である。添付のUSBケーブルを用いてパソコンに接続し,32kビット/秒のパケット交換方式や64kビット/秒の回線交換方式によるデータ通信ができる点も従来機種と同様である。

 AH-K3002Vは主に法人ユーザーの利用を想定して開発したという。「たとえば機密情報を取り扱う工場などでは,カメラ・モジュール付きの携帯電話機を持ち込み禁止にしているところもある。こうした用途に配慮した製品として開発した」(京セラ 広報室)という。