P&C社が北米向けに開発した高性能機
P&C社が北米向けに開発した高性能機
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 KDDIは,韓国の携帯電話機メーカーであるPantech&Curitel Communications, Inc.(P&C社)と端末を共同開発し,2005年中にも同社製の携帯電話機を発売する(KDDIの発表資料)。共同開発する端末がどのような機能を備え,どのような市場を狙ったものになるのか,KDDIは今のところ詳細を明かしていない。

 P&C社は,1983年に発足した韓国Hyundai Electronics Industry Inc.の通信部門が母体となっている。その後2001年にHyundai Curitel Inc.として独立,同年Pantech Co. Ltd.と提携した。現在,P&C社はPantechグループの1社になっている。インド,中国,オーストラリア,米国,メキシコ,ブラジル,UEA,オランダに海外拠点を設けており,日本法人としてはPantech Wireless Japan社を設立済みである。

 同社は,Hyundai Electronics Industry社時代にCDMA端末を開発している。Pantech社と提携後の2002年にはGSM端末市場にも参入した。欧州向けにW-CDMA端末も開発しているもようだ。

 KDDIによると,Pantech&Curitelグループは韓国で第2位の携帯電話機メーカーで,CDMA方式の携帯電話機だけをみると2004年の出荷台数は世界第5位,出荷先は約25カ国という。