オンキヨーは,2005年8月8日に,音楽配信サイト「e-onkyo music store」を開設する(発表資料)。音響機器メーカーとして,「良い音にこだわった音楽配信」(同社広報)を目指す。他サイトでは一般的に16ビット/44.1kHzでロッシーなデータ圧縮をかけたものを配信しているが,同サイトでは16ビット/44.1kHz(WMA lossless),24ビット/96kHz(WMA Pro Lossless)での配信を行う。同社はパソコン用スピーカやオーディオ・ボードなどのパソコン周辺機器を扱っており,これらハードウエア事業と音楽配信事業の相乗効果を狙う。

「e-onkyo music store」の画面イメージ

 価格は1曲あたり200~252円(税込み)である。米Apple Computer, Inc.の「iTunes Music Store」が1曲150円からの価格設定でスタートしたことを受けて(Tech-On!関連記事),他社も価格を引き下げている中では高め。「音が良ければ価格の高さを納得してもらえるのか,そうでないのか,ユーザー動向を見極めたい」(同社広報)としている。

 e-onkyo music store では,8月8日の13時から,globeが8月10日に発売するアルバム「globe2 pop/rock」に収録の11曲を先行配信する。サービス開始時に用意する楽曲は,この11曲とオンキヨーが運営するレーベル「Premium Stones」の22曲で合計33曲と少ないが,「いずれ数千曲を集めてグランド・オープンする」(同)という。当初はいわゆるJ-POPジャンルでのスタートになるが,「音の違いがはっきり分かるジャズやクラシックといった分野のコンテンツも充実させていきたい」(同)としている。