フラットパネル・ディスプレイ向けの画像処理LSIの設計を手掛ける米Tvia, Inc.は,HDTV対応の液晶テレビやリアプロに向けたリファレンス・デザインを発表した(発表資料)。今回のリファレンス・デザインを利用することで設計期間を短縮でき,HDTV/SDTV対応の液晶テレビやリアプロの試作や量産に短期間でつなげられると主張する。「市場は変化した。もはや集積度の高いLSIを持っていることが重要なのではなく,顧客とともに従来と同じもしくはより短期間・低コストでテレビ受像機を設計していくことが重要だ。これまで6カ月~8カ月を要していた設計期間を45日またはそれ以下にできるかどうかだ」(同社 CEOのEli Porat氏)。

 リファレンス・デザインはTvia社製の画像処理用チップセット「TrueView 5600TrueView 5700」を利用する構成となっており,サンプル・ボード,アナログ・チューナ,プリント配線基板のレイアウト,BOM(部品表),アプリケーション・ソフトウエアなどが含まれている。さらに地域に応じてソフトウエア開発のプラットフォームを提供するという。中国深センにある「TV System Design Center」では,顧客の要求に合わせた設計変更にも応じる。例えば液晶テレビの画像処理については,シャープや韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,台湾Chi Mei Optoelectronics Corp.(CMO),台湾AU Optronics Corp.(AUO),韓国LG Philips LCD Co., Ltd.など各社のパネルに向けて調整してあるとする。