日立製作所は,2005年度第1四半期における連結決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は,前年同期に比べて1%減少し2兆487億円。営業利益は,前年同期が376億円だったのに対し,12億円と大幅に減少した。日立化成工業や日立金属などの高機能材料が好調だったものの,薄型テレビや白物家電の価格下落の影響などで,デジタルメディア・民生機器部門が営業損失を計上。情報通信システム部門も現金自動預け払い機(ATM)の売り上げ減少やハードディスクの赤字など,ハードウエアの不振で231億円の営業損失となった。

 デジタルメディア・民生機器部門は,富士通日立プラズマディスプレイが連結対象となり売り上げに寄与したものの,薄型テレビ,白物家電の価格下落で81億円の営業損失となった。同部門は,前年同期は52億円の営業利益を上げていた。情報通信システム部門は,アウトソーシングサービスが堅調だったものの,ATMの売り上げ減少やハードウエアの価格下落で,売上高は前年同期に比べ6%減の4529億円となった。好調だったのは高機能材料部門。自動車関連の伸びで,売上高2683億円,営業利益222億円となり,前年同期に比べそれぞれ1%と22%増加した。

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