村田製作所は,2005年度第1四半期(2005年4月~6月)の連結決算において大幅な減益を計上した(PDFの発表資料)。売上高は対前年度比0.2%増の1095億8700万円だったが,営業利益は173億7100万円で同10.9%減と落ち込んだ。

 売上高が横ばいでありながら減益となった原因は,部品の価格下落に起因する。売上数量を伸ばしながら,収益が追いつかなかったという。例えばコンデンサや圧電製品,モジュール製品のいずれもが受注額を対前年同期比で0.5%~2.0%減らしている。唯一,売上高を伸ばしたのが,高周波デバイスである。携帯電話機に向けたBluetoothモジュールなどが好調で,同セグメントの受注額は同14.1%増だった。

 2005年度上期(2005年4月~9月)と2005年度通期(2005年4月~2006年3月)の業績見込みは,2005年4月の発表から見直してない。通期の売上高は4450億円(対前年度比4.8%増),営業利益は750億円(同7.9%増)を見込む。

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