米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD社)の2005年第2四半期(2005年6月26日締め)決算は,第1四半期に続いて営業赤字となった(発表資料)。売上高はマイクロプロセサの売上げ増が貢献してほぼ前年同期並みの12億6000万米ドルを確保したものの,メモリ事業の赤字が足を引っぱり,700万米ドルの営業損失を計上した。メモリ事業の売上高は対前年同期比31%減の4億6200万米ドル,営業損失は9000万米ドルである。ただし,直前の第1四半期に比べると,出荷数量が12%,売上高が3%増加しており,赤字幅も縮小している。

 一方,マイクロプロセサ事業は第1四半期に続いて売上高,営業利益の過去最高を更新した。売上高は対前年同期比38%増の7億6700万米ドル,営業利益は同90%増の1億1000万米ドルである。サーバ向けとノート・パソコン向けの需要が好調で,特にサーバ向けの売上げが直前期から89%増加したという。平均販売価格も6%上昇している。地域別にみると,中国や北米,および高成長市場の全てで売上げが好調に推移した。AMD社は第3四半期もマイクロプロセサの売上げが通常の季節的動向を上回るとみている。

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