Google社の「Google Video Viewer」。同社の人材募集ビデオの中で,同社 Co-Founder兼Technology担当PresidentであるSergey Brin氏を検索すると同氏が登場し,Google Video Viewerによる映像を再生する。
Google社の「Google Video Viewer」。同社の人材募集ビデオの中で,同社 Co-Founder兼Technology担当PresidentであるSergey Brin氏を検索すると同氏が登場し,Google Video Viewerによる映像を再生する。
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 米Google Inc.は以前公開していた,全世界の衛星写真を用いた検索サービス「Google Earth」(Tech-On!関連記事その1)を正式に開始したことを発表した。基本サービスは無料である(発表資料)。Google Earthの無料バージョンは検索サービス以外に,地方のさまざまな情報を検索できるサービス「Google Local」も持ち合わせている。さらに,道案内などとして用いることができるビデオの再生や,米国主要都市のビルの3次元表示,ユーザーが簡単に注釈などのテキストを作成・共有したりできる機能も搭載する。このほか,年間20米ドルの加入料金が掛かる「Google Earth Plus」は,GPS情報との連携やデータの取り込みなどの機能を備える。また,商用向けの「Google Earth Pro」は高画質画像の印刷などの機能も提供する。加入料金は年間400米ドル。同社は2005年6月29日から米出版社O'Reilly & Associates, Inc.がサンフランシスコ市で開催する地理関連技術の専門会議「Where 2.0」で,これらのサービスの詳細な内容などを発表する予定である。
 

ビデオを検索から再生


 Google Earth以外に,Google社は同社のビデオ・サービス「Google Video」にビデオを再生するソフトウエア「Google Video Viewer」を加えたことも発表した(資料)。Google Video はテレビ番組の字幕データや他のメタデータを検索できるサービス(Tech-On!関連記事その2)として2005年1月に発表したもの。これに個人や企業が自作のビデオ・コンテンツをアップロードできるサービスを追加した。アップロードしたビデオはGoogle Video内のWebページの中で再生できる。

 Google Video Viewerは,Google社がオープン・ソースのメディア再生ソフトウエア「Videolan」上に開発したWebブラウザのプラグインとして提供する。現在はWindowsバージョンのみで,MPEG-2やMPEG-4,QuickTime,Windows Media,RealVideoなどの形式のビデオ・ファイルを再生できる。Google Videoで公開しているビデオだけを再生できるようだ。また,Google Videoは現在,ビデオ・コンテンツを無料で提供しているが,いずれは有料でビデオ・コンテンツの配信サービスを開始する予定である。