富士写真フイルム株式会社は,液晶パネル(LCD)用偏光板メーカーであるサンリッツへの出資比率を10%弱から約30%に拡大し,同製品の事業を強化する。偏光板開発のスピードアップが追加出資の目的。サンリッツは,偏光板市場で約10%のシェアがあるという。

 富士フイルムは,偏光板に必要な反射防止フィルムや視野角拡大フィルム,保護膜などを開発しており,偏光板メーカーのサンリッツはこうした製品の販売先。富士写真フイルムはサンリッツとの関係を強化することで,サンリッツによる新開発フィルムの早期評価・採用を目指す。