JATE(電気通信端末機器審査協会)は,2005年5月16日~同年5月31日における認定機器一覧を発表した(一覧表)。

 携帯電話機関連では,NTTドコモのFOMA端末が2 機種,ボーダフォン,ツーカー・グループ,ウィルコムが1機種ずつ認定を受けた。メーカー別では,シャープと京セラが2機種ずつ,富士通が1機種となる。

 NTTドコモのFOMAで認定を受けているのが,富士通製の「FOMA F700iS」とシャープ製の「FOMA SH851i」。700番台の製品は廉価版のFOMA端末という位置付けで,2月に初代の4機種が発表されていた( Tech-On!の関連記事)。今回は,末尾に「S」が付いていることから,マイナー・チェンジ版とみられる。

 851iはこれまで製品化されていないシリーズだが,同社が「企画端末」と位置付ける,主力機に比べて小さい市場に向けた機種と見られる。例えば800番台の機種としては「らくらくホン」と呼んでいる高齢者向けの「F880iES」がある。ESは「easy」「simple」の頭文字をとったもの。ちなみに,携帯電話機とPHSの両機能を搭載した「Doccimo(ドッチーモ)」には,800番台をあてていた。同社広報部は,851iの製品の機能や特徴については「発売前なので明らかにできない」としている。

 ボーダフォンの機種はシャープの「V302SH」。同社のV300シリーズは,パケット通信に対応しない,第2世代移動体通信の入門機である。ツーカー・グループの機種は京セラ製の「TK51」。現行のTK41の後継だ。

 ウィルコムの端末は,京セラ製の「AH-K3002V」。パソコン用のWWWサイトを閲覧できるソフトウエア「Operaブラウザ」を搭載した現行製品「AH-K3001V」の後継とみられる。