宅内高速電力線通信(consumer electronics power line communication:CE PLC)の標準化団体「CEPCA(CE PLC Alliance)」が,2005年7月に正式に発足する。2005年1月に設立発起会社の形で旗揚げしたCEPCAの現メンバーはソニー,松下電器産業,三菱電機の3社だけだが,7月には東芝,日立製作所,三洋電機,パイオニア,ヤマハの5社が加わる。設立総会は7月中旬に米国で開催するという (日経エレクトロニクスの関連記事Tech-On!の関連記事)。

 CE PLCは,家庭内のデジタル家電を電力線経由で相互接続するネットワーク技術。CEPCAでは,家庭内に留まらず,集合住宅の電気室など共有スペースにまで広がる使い方も想定する。例えば,電気室で,FTTHなどのブロードバンド回線に接続し,インターネットへ接続するといった使い方である。

 CEPCAの目的は「複数の形式が提案されているCE PLCの共存を目指すこと」(同団体)。複数の仕様の完全な統一が目的でない点が,一般的な標準化団体との大きな違いとなっている