NTTドコモは,自動販売機などの機器に組み込むデータ通信モジュール「FOMA ユビキタスモジュール」を2005年秋にも出荷する。日立国際電気が開発・製造する。NTTドコモのデータ通信モジュールとしては,初めて通信方式としてW-CDMA方式の「FOMA」を用いた。同社は従来,通信方式としてPDC方式の「DoPa」に対応したモジュールのみを扱っていた(発表資料)。

 2GHz帯と800MHz帯に対応した,いわゆるデュアル・バンド機とする。データ通信はパケット交換方式で,最大通信速度は上り64kビット/秒,下り384kビット/秒。外形寸法は37mm×35.7mm×5mmで,アンテナとSIMカードは外付けとなる。

 NTTドコモは,組み込みモジュールなどに向けDoPaのパケット通信専用の料金プランを設定している。現在のところ,FOMA向けには同様の料金プランはない。「FOMAでも専用の料金プランを用意することを検討しているが,現在のところ未定。今回の製品の出荷に併せて新設するかは分からない」(NTTドコモ広報部)という。

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