NTTと三菱電機が2000年に共同開発した128ビット共通鍵ブロック暗号アルゴリズム「Camellia」が,ISO/IECの国際標準として採用された(発表資料)。Camelliaの標準規格への採用は,欧州の連合推奨暗号,日本の電子政府推奨暗号に続くものとなる。さらに,IETFの標準暗号としても審議中という。

 ISOが暗号アルゴリズムの標準化に着手したのは2000年。15カ国からの提案のうち,今回,Camelliaを含む6種類のアルゴリズムを採択した。128ビット共通鍵ブロック暗号でCamelliaのほかに採択されたのは,AES(米国政府標準暗号)とSEED(韓国政府標準暗号)だった。

 Camelliaの開発にあたり,NTTはソフトウエア実装に適する暗号設計ノウハウ,三菱電機はハードウエア実装に適する暗号設計ノウハウをそれぞれ提供した。これにより,ソフトウエアにもハードウエアにも効率的に実装できるようにした。