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和製トランジスタ・モデル「HiSIM」を推す理由,米Silvaco社長が熱弁

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2005/05/18 19:55
小島 郁太郎=日経マイクロデバイス
Ivan Pesic氏 日経マイクロデバイスが撮影。
Ivan Pesic氏 日経マイクロデバイスが撮影。
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 回路シミュレータ「SmartSpice」などのEDAベンダーの,米Silvaco International社によると,広島大学が開発したMOSトランジスタ・モデル「HiSIM-RF」が,CMC (Compact Model Council)の次世代トランジスタ・モデルの候補として残った(ニュース・リリース1)。SilvacoのCEOのIvan Pesic氏によれば,先日,4候補を2候補に絞る投票がCMCのメンバー間で行われ,HiSIM-RF(Tech-On!関連記事)と,オランダRoyal Philips Electronics NVと米Pennsylvania State Universityが共同開発した「PSP」(関連ニュース・リリース2)が残ったという。

 一方で,SPICEの開発元である米University of California at Berkeleyの「BSIM 5」は今回の投票で,CMC(ホームページ)標準の候補から消えたとする。PSPはPhilipsの「MOS11」とPennsylvania大の「SP model」を合体したものである。MOS11,SP modelは共にCMC標準モデルの候補だったが,合体して生き残り策を強化したようだ。Pesic氏によれば,HiSIM-RFもPSPも技術的には共に同じ程度優れているとする。SilvacoがHiSIM-RFを推す理由を尋ねると,次のように説明した。

 一つはHiSIM-RFがすでにBekeley形式データ構造への変換をすませていること(ただし,この変換はSilvacoが中心になって行った)。一方,PSPはこれからの作業になるという。Bekeley形式データ構造になっていないと,既存のSpiceベースの回路シミュレータに簡単に組み込めない。「回路シミュレータを扱うEDAベンダーとしては,この差は大きい」という。HSPICEを扱う米Synopsys, Inc.などを睨んだ発言である。もう一つの理由としては,「HiSIM-RFは大学が中心になっている。一方,PSPは企業(Philips)が絡んでいる。SPICEは大学のソフトウェアのおかげでこれだけ普及した。企業が絡むとさまざまな制約が出てくる。新しいものは,制約が多い中ではなかなか発展しない」(同氏)と述べた。

 CMCのメンバーはこれからHiSIM-RFとPSPのうちから一つを選ぶための評価に入る。その投票は2005年10月だという。

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