新シリーズ「カンタロウ」 |
従来のRDシリーズの筐体背面(下)に比べ,端子の数が減った「カンタロウ」の背面(上) |
250GバイトのHDDを搭載するカンタロウこと「AK-G200」は,セットアップや機器操作を「簡単にした」ことが特徴。例えば,居住地域などの質問に答えていくと初期設定ができる「セットアップウィザード」を盛り込む,リモコンのボタンや筐体背面の端子の数を減らす,外箱に機器の接続手順などを図で示すなどの工夫を凝らした。筐体の高さが58mmと薄いことも特徴である。
RDユーザーの予約ランキングを表示する新機能
RDシリーズの新製品も2機種投入する。この2機種には,従来品に既に搭載済みの2番組同時録画機能「W録」に加えて,「おまかせ自動録画」機能と「おすすめサービス」機能を盛り込んだ。おまかせ自動録画は,キーワードを設定しておけば,番組リストの中から自動的に抽出して録画予約を行うというもので,東芝のレコーダでは初搭載になる。キーワードはAND条件で2つ設定でき,さらにNOT条件で1つ設定しておける。
RD-XS57(左)とRD-XS37(右) |
ネットワーク対応のRDシリーズの強みを生かしたおすすめサービス機能では,全国のRDユーザーがインターネット経由で電子番組表を使って予約している番組を集計し,随時更新の予約ランキングを表示できる。このほか,そのユーザーの過去の予約履歴からお薦め番組を提示する機能,そのユーザーと予約の傾向が似ている別の複数ユーザーの予約状況を基にお薦め番組を提示する機能を備える。なお,今回のおすすめサービス機能によって個人情報が漏れる心配はないとする。東芝側のサーバには機器ごとの予約履歴は残るが,RDシリーズではユーザー登録を行わないため,機器と個人情報が結び付いたデータベースは持たないからである。
予約の多い番組のランキングをジャンルや時間帯別に表示できる |
いずれもオープン価格だが,発売当初の店頭価格はAK-G200が7万5000円,300GバイトのHDDを搭載し,HDMIに対応する「RD-XS57」が10万5000円,160GバイトのHDDを搭載する「RD-XS37」が8万5000円程度になる見込み。6月中旬に発売を予定しており,販売目標は,AK-G200が3万台/月,RD-XS57が1万5000台/月,RD-XS37が3万台/月である。東芝は,2004年下期のHDD内蔵型DVDレコーダの市場に占める同社の出荷台数シェアを21.8%と推計しており,2005年6月,7月の夏商戦では25%程度を獲得したいとしている。
東芝が推計する2004年下期のHDD/DVDレコーダ市場シェア |