TDKは,2005年6月からUWB(ultra wideband)向けの評価・測定システムおよび電波暗室の販売を日本と米国で始める。

同社は,2004年10月から米国にある子会社TDK R&D Corp.内のTDK Testing Services(TTS)で,UWBの測定・評価の受託サービスを提供していた。今回は,同サービスで利用している測定システム自体を外販する。「自社で測定したいというメーカーが増えてきた」(同社)ため,外販に踏み切った。サービスを利用する日系メーカーも多いことから,日本でも発売することにした。

 同社の評価・測定システムを利用すると,UWBの利用に関する米国の信号強度を定めた「FCC Rule Part15 Subpart F」を満たしているかどうか評価できる。同システムには,評価用広帯域アンテナ,評価用ソフトウエアなどで構成する。2軸回線機構や偏波面を自動的に切り替えるアンテナを採用しており,放射パターンの3次元測定が可能になる。

 価格は,評価・測定システムが約6000万円,電波暗室が規模に応じて3000万~1億円。