フィンランドNokia社は,携帯電話機での視聴に向けた地上デジタル・テレビ放送規格「DVB-H」に向けて同社が開発した受信システムにおけるエア・インタフェース仕様を,一般に公開すると発表した(発表資料)。ここでのエア・インタフェース仕様とは,DVB-H準拠の携帯電話機が,放送ネットワークとの相互接続をどのように確立しているかの詳細を文書にしたものである。DVB-Hに対応する放送機器と受信端末との相互接続性を確保しやすくすることにつながる。DVB-Hを推進するNokia社にとっては,放送局やコンテンツ提供者が同規格に準拠した放送サービスをすみやかに提供できるような環境を整える狙いがありそうだ。

 DVB-Hは現在,欧州や米国で実用化が検討されている。2004年11月には欧州の標準化団体ETSIが,欧州の標準仕様として採択した(Tech-On!の関連記事)。