東芝は,次世代光ディスクの規格統一を巡って「ソニー方式で調整中」との一部報道に対してコメントを出した(発表資料Tech-On!関連記事)。コメントは以下の通り。

 「当社は,シングル・フォーマットが消費者利益にかなうと考えており,規格統一に向けた話し合いを行っておりますが,現時点では何も決まっておらず,0.1mm(=ソニーなどBlu-ray Disc陣営が提案する方式,※Tech-On!による注)を統一案とする事実はなく,従って,HD DVDプロモーション・グループのメンバーに対して統一案を打診する予定もありません」

 このように東芝は,現時点でディスク構造の一本化で合意には至っていないということを強調している。さらに同社は「規格統一に当っては,大容量・低コスト・継続性を実現することが必要不可欠」とし,2005年5月11日~12日に米国ラスベガスで開催される「Media-Tech Expo 2005」でHD DVDの再生専用の大容量ディスクを展示するという。

 なお,コメントの最後は「当社としては,今後も引き続き,規格統一に向けた話し合いを続けていきます」と結んでいる。