京セラは,北米地区におけるCDMA方式の携帯電話機の製造をシンガポールFlextronics International Ltd.にアウトソーシングする(発表資料)。これに伴い,米Kyocera Wireless Corp.(KWC)がメキシコに保有している携帯電話機用の製造設備や部品在庫などをFlextronics社に売却する。今回の製造アウトソーシングによりKWCは,研究開発や設計,販売,マーケティングなどに集中する。

 京セラ・グループは,メキシコのほかに日本と中国にCDMA携帯電話機の製造拠点を持っている。この3拠点を合わせた生産台数は1300万台に上るが,このうちメキシコは1000万台を製造,全体の約8割を占めていた。

 同社は,インドや中南米での販売量を増やすことにより,2005年度は1500万台の生産台数を目指したいとしている。