三洋電機は,2004年度の決算発表(発表資料Tech-On!関連記事)において,同社の半導体事業の業績について明らかにした。売上高は,2004年度の実績が対前年同期比で−17.4%の2167億5700万円,2005年度の見通しは同+2.8%の2227億2000万円とした。

 新潟中越地震による被害の影響などで,同社の半導体事業の営業利益は2004年度が−177億円と落ち込んだ。事業建て直しに向け「投資規模で競争するパワー・ゲームはやらない方針であり,強みとするアナログ技術をコアにしたASSPで特徴のある製品を出していく」(同社専務執行役員の三木愼一氏)とする。こうした対応策により,2005年度の半導体事業の営業利益を「ゼロまで持ち直す」(同社)と言う。量産化が遅れている有機ELパネル事業については,「歩留まりが上がってきており,一部の商品に採用されるなど量産の一歩手前まできた。採算性を考慮しながら量産化のタイミングを見計らっている」(三木氏)とコメントした。

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