今回発表した「HDC-1000」シリーズ
今回発表した「HDC-1000」シリーズ
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 「複数あるHDTVフォーマットで,1080/60iと720/60pではどちらの画質が上か…」。人の目に「きれい」と映るのは,画素数が多いが表示フレーム数が少ないインタレース映像か,画素数は少なくても表示フレーム数が多いプログレッシブ映像かという比較である。ソニーによると,同社としては1080/60iを推していたのに対して,スポーツ中継などで,スロー再生や一時停止を駆使する放送事業者の一部が局内での編集処理を容易するためにも720/60pを支持していたのだという。

 こうした論争に終止符を打とうというのが,ソニーが今回のNAB2005で発表した放送局用ビデオ・カメラ「HDC-1000」シリーズ。同シリーズは「1080/60p」フォーマットを用意しており,「画素数かフレーム数か」と迷う余地を与えないようにした。14ビットのA-D変換機を搭載しているのも特徴の1つだ。一部の機種は日本での販売価格が1000万円を超える高性能機だが,ソニーは今回の出展の「目玉」としている。

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