Blu-ray DiscやHD DVDといった次世代DVD機器が採用するコンテンツ保護技術「AACS(Advanced Access Content System)」の技術仕様バージョン0.9が公開された。AACSのライセンス管理団体であるAACS LAが明らかにしたもの。家電業界,映画業界,パソコン業界の三極がAACS LAを立ち上げた2004年7月当初は,2004年中にバージョンを0.9に引き上げると表明していた(Tech-On!関連記事)。だが規格化作業は遅れに遅れ,次世代DVD機器の製品化計画への影響も危ぶまれていた。

 今後はAACS LAに未加入の企業による評価を経て,決定版となるバージョン1.0を承認することになる。「AACS LAの加盟各社は,次世代デジタル機器の製品化計画と相反しないような時期にAACSの最終版を発表できると確信している」(AACS LA)とし,機器の開発計画に遅れは生じないことを強調した。