FOMA M1000

 NTTドコモと米Motorola,Inc.は,FOMA端末の新機種「M1000」を開発した(発表資料関連記事)。主にビジネス市場をターゲットとした製品で,2004年8月より共同で開発を進めてきた。W-CDMAとGSM/GPRS方式に対応しており,海外で通話やデータ通信が行えるほか,海外の公衆無線LANスポットも利用できる。2.9インチ型のタッチパネルを搭載。WWWブラウザ「Opera7.5」を搭載している。WordやExcel,PowerPoint,PDFなどのファイル閲覧機能も盛り込んだ。POPおよびIMAPメールに対応しており,複数のメール・アドレスを利用できる。また,USB2.0に加えてBluetoothインタフェースを備えており,ハンズフリー通話などが可能である。

 今回の製品は,NTTドコモが2005年6月に提供開始を予定しているFOMA向けインターネット接続サービス「mopera U」にも対応する(発表資料2)。通信回線としてFOMAを用いた従来の「mopera」サービスと同等の機能に加えて,FOMA以外にも公衆無線LANや「フレッツ・ADSL」,「Bフレッツ」からの接続も可能とするもの。また,電子メール機能にも新たに,迷惑メール対策機能やmopere Uのメール・ボックスに届いた新着メールをFOMA端末に通知する機能などを加えた。

 発売時期は「mopera Uのサービス開始時期よりは当然,後になる。ボーナス商戦に合わせる意味で2005年6月中旬ころの発売を目指したい」(NTTドコモ広報)としている。法人営業部を通じて企業へ提案するほか,ドコモショップや量販店を通じて販売する予定。価格はオープンだが,実勢5万円前後になる見込み。