韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,広域無線アクセス規格「WiMAX」を推進する業界団体であるWiMAX ForumのBoard of Directorsとして選出された( 関連ホームページ)。同Forumは,IEEE802.16規格に準拠した無線アクセス規格であるWiMAXの,普及促進と標準化を進める団体。Samsung社は2004年12月に同Forumに加盟していたが,今回新たなボード・メンバーとなることで,標準化により積極的に関わっていく狙いとみられる。

 Samsung Electronics社は,移動体も含めた広域無線サービス「WiBro」に関する研究開発を進めており,既に試作機を用いた伝送の実演などを公開済みである。例えば2005年3月に米国で開催した「CTIA Wireless 2005」では,「Mobile WiMAX(WiBro)」と銘打った伝送デモを,同社ブースにおいて行っていた。WiBroは,IEEE802.16e規格をベースにした伝送方式を採用する。WiBroは,韓国で2006年にサービスが始まる予定。

 Samsung Electronics社の代表として参加するのは,同社Telecommunication Network,Vice PresidentのJoonho Park氏。Board of Directorsにはこのほか,米Intel Corp.やOFDM-Forum,米Aperto Networks,Inc.,米Airspan Networks Inc.などが代表を送り込んでいる。