CompXs社の開発キットの例。乾電池で動作することを強みにする。
CompXs社の開発キットの例。乾電池で動作することを強みにする。
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 センサ・ネットワークなどに向けた無線通信規格「ZigBee」の普及促進活動を進める米The ZigBee Alliance,Inc.は,2005年4月11日,4社の製品に対して同規格への準拠を正式承認したことを発表した。ZigBee規格は2004年12月に仕様が確定していたが,規格への準拠が認められるのは今回が初めて。

 今回発表した4社は,ノルウェーChipcon AS,米CompXs Inc.,米Ember Corp.,そして米Freescale Semiconductor,Inc.(Chipcon社のリリース),(CompXs社のホームページ),(Ember社のリリース),(Freescale社のリリース)。いずれもZigBee規格の標準化活動に,当初から積極的に関わっていた企業である。

 承認されたのは,送受信チップセットやプロトコル・スタック・ソフトウエアなど。ZigBeeでは,物理層とMAC層にIEEE802.15.4を,ネットワーク層に同Allianceの策定仕様を使う。同Allianceの公認テストハウスであるNational Technical Systems社およびTUV Rheinland社が試験を行い,相互接続性についても確認済みとする。

 4社は今後「ZigBee準拠」をうたい文句に,機器メーカーへの採用を狙う。同Allianceは,規格に正式に準拠したチップセットやソフトウエアが登場したことで,今後数カ月のうちにそれらを用いた最終製品同士での相互接続性の試験が始まることを期待している。なかでも現在,応用プロファイルの策定作業が進んでいるのは照明機器の制御やエアコン制御などの用途に向けたものという。