【続報】Si材料の供給不足を打開,シャープが薄膜太陽電池の本格受注を開始
薄膜太陽電池の本格受注を,太陽電池の生産シェア1位のシャープが2005年4月から開始する(関連記事)。太陽電池事業は現在,原料となるSi材料の供給不足が顕在化している。そこで,現在主流の結晶タイプに比べてSi材料の使用量が1/10以下で済む薄膜タイプの太陽電池に期待がかかっていた。
太陽電池のSi材料の充足率は,生産シェア1位のシャープでも「ギリギリ」(同社取締役ソーラーシステム事業本部長の富田孝司氏)であり,材料不足は深刻な状況にある。同社は,2005年度の太陽電池事業の売上高目標である1500億円の達成に必要なSi材料は調達できる見込みである。しかし,それ以上に事業規模を拡大していくためには,「薄膜タイプの製品を強化して材料不足の問題を回避することが必要だった」(同氏)と言う。
シャープが4月から本格受注を開始する薄膜タイプの太陽電池は,アモーファスSiセルと結晶Si薄膜セルを積層した独自構造の「結晶薄膜タンデムセル」を採用している。この結果,変換効率を,従来のアモーファスSiタイプの7%に対して,約1.5倍の11%に向上できたという。さらに,光が透過するシースルー・タイプの太陽電池モジュールも製品化した。光透過の程度を示す採光率は10%である。
















