Samsung社が展示した対応機
Samsung社が展示した対応機
[画像のクリックで拡大表示]

 W-CDMAの下りリンク高速化技術「HSDPA(high speed downlink packet access)」に対応する携帯電話機が,北米でも2005年末ころから登場することになりそうだ。韓国LG Electronics Inc.と韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,HSDPAに対応する携帯電話機を試作,2005年3月14日から米ルイジアナ州ニューオリンズで開催中の「CTIA Wireless 2005」に出展した。

 なかでもLG社の端末は,米携帯電話事業者であるCingular Wireless社のロゴが既に付されており「Cingular社から2005年末に発売される予定」(LG社)としている。残念ながらLG社の端末は,写真撮影が許可されなかった。筐体上部に回転式カメラを備えたGSM方式の端末である。Samsung社の端末は既にCeBIT 2005でも公開済みの試作機。

 北米市場に向けたものではこのほか,カナダSierra Wireless社もPCMCIAカードを2005年末にも発売するとしている。Cingular Wireless社は2005年内に,北米10~15の主要都市においてHSDPAのサービスを開始するとしている。