韓国LG Electronics社が展示ブースで実演した様子。
韓国LG Electronics社が展示ブースで実演した様子。
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 韓国LG Electronics Inc.は,カー・ナビゲーション・システム(以下,カーナビ)に必要な機能を「すべて内蔵した」(同社)とうたう携帯電話機「LP3000」をCeBIT 2005で実演した。2004年末に韓国で製品化したもの。「欧州の携帯電話事業者が,新サービスの実現につながると関心を寄せている」(展示説明員)という。今回の展示品はCDMA方式対応端末だが,2006年にもドイツなど欧州でGSM方式やUMTS方式に対応する機種が発売される可能性があるとした。

 カーナビに必要な地図情報は,携帯電話機に組み込んだうえで出荷する。渋滞や事故といった交通情報は,携帯電話の通信回線を介して入手できる。位置情報を知るためのGPS受信回路や,方位情報を知るための地磁気センサ,音声ガイドに向けたスピーカなどを備える。

 このほか3軸加速度センサを内蔵する。これは地磁気センサの精度を高めることに活用していると見られる。携帯電話機を自動車に設置したときの姿勢によって地磁気センサの向きも変わる。これは地磁気センサの出力誤差を大きくする原因になる。3軸加速度センサで携帯電話機の姿勢を把握すれば,この誤差を補正できる。

 地図の表示方法は数種類ある。平面表示や3次元表示(3D view),鳥の視点(Bird eye view)などに対応する。表示方法は瞬時の切り替えが可能であった。


※このほかの「CeBIT 2005」関連記事は,特設サイト「Tech-On! CeBITスペシャルレポート」でご覧いただけます。
地図の表示方法として平面表示を選択した場合の表示画面である。液晶ディスプレイの上側にある丸い部品2個はスピーカで,音声ガイドはここから聞こえる。
地図の表示方法として平面表示を選択した場合の表示画面である。液晶ディスプレイの上側にある丸い部品2個はスピーカで,音声ガイドはここから聞こえる。
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これは3次元表示(3D view)を選択したときの表示画面である。
これは3次元表示(3D view)を選択したときの表示画面である。
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鳥の視点(Bird eye view)で表示させることも可能だ。
鳥の視点(Bird eye view)で表示させることも可能だ。
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