東芝は一部の用途を除き,小型メモリ・カード「SmartMedia」の生産を終了する方向である。OEM先などの顧客と話し合い,生産終了時期を2005年3月内をメドに決めたいという。同社ブランドのSmartMediaは既に販売を終了しており,今回の対象となるのはOEM向けやデジタル・カメラに同梱されているもの。なお,任天堂のゲーム機のコンテンツ・ダウンロード用に供給しているものについては,生産を継続する。

 SmartMediaは東芝が1995年に開発した,NAND型フラッシュEEPROMを使う小型メモリ・カードの愛称で,規格名は「SSFDC(solid state floppy disk card)」。外形寸法は45.0mm×37.0mm×0.76mmで,重さは2g。2Mバイト~128Mバイトの品種があり,これまでデジタル・カメラなどに広く利用されてきた。

 東芝は2004年から容量の少ない品種からSmartMediaの生産を順次停止している。なお,在庫販売は続けるという。


【訂正】公開当初の記事で,生産終了時期について一部事実誤認がありました。お詫びして,上記の通り訂正いたします。