個人使用のパソコンに記録してある個人情報の量(n=643)
 ガートナー ジャパンは,企業内でパソコンを利用する人の約54%が,顧客リストなど,なんらかの形で個人情報を個人使用のパソコン内に記録しているとの調査結果を発表した(PDF形式の発表資料)。個人使用のパソコンに記録してある個人情報の量を尋ねたところ,有効回答数の28.0%が「100人未満」,15.8%が「100人以上500人未満」,10.0%が「500人以上」と回答した。「個人情報を入れていない」との回答は41.0%となっている。調査は,ガートナーのアンケート・モニター約1600人に対してWeb上でアンケート調査を行ったもの。2005年1月下旬に実施され,有効回答は643件だった。

 顧客リストの取り扱いが不可避である営業/販売/サービス部門では,個人情報をパソコンに記録している人の比率は特に高かった。こうした部門では,26.7%が「100人未満」,同じく26.7%が「100人以上500人未満」,20.0%が「500人以上」と,合計73.4%の人が個人情報を個人利用のパソコン内に記録していた。

 個人情報をパソコン上に記録している人のうちでとられている保護/漏洩対策として最も多かったのは「暗号やパスワードで保護」で,52.8%に上った。加えて20.8%が「そのほか慎重に適切な管理手法を実行」と回答しているが,一方で,21.5%が「危険を感じているので対策を講じたい」とするなど,対策が手付かずの状態であることが明らかになった。