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 英Sony Ericsson Mobile Communications ABは2005年3月1日,音楽プレーヤ機能を充実させたGSM方式の携帯電話機「W800」を正式発表した(発表資料)。ソニーの携帯型音楽プレーヤ「Walkman(ウォークマン)」のブランド名を冠した製品である。

 Sony Ericssonは2005年2月にフランスで開催された「3GSM World Congress 2005」で,同製品を開発中であることを公表。近く正式発表するとしていた(Tech-On! 関連記事)。ただし今回の発表文には,店頭発売日についての言及はない。同社WWWサイトの製品紹介でも「Coming Soon」と書かれている。

 再生可能な音楽ファイルはMP3形式とAAC形式の2種類である。音楽データの保存にはメモリースティックDUOを使用する。記憶容量が512Mバイトの場合,約150曲を保存可能としている。

 W800では,音楽プレーヤと携帯電話機の機能ブロックはそれぞれ独立している。音楽プレーヤ専用,携帯電話機専用,この2つの併用という3種類の使い方が可能である。例えば音楽プレーヤと携帯電話機を併用にしておくと,音楽再生中に着信があった場合,音楽を一時停止して通話できる。またユーザーが飛行機に乗る際,携帯電話機の機能をオフにして,音楽プレーヤ専用モードにしておけば,引き続き機内でW800を使い音楽を聴くことが可能という。

 W800には標準で,パソコンからW800への音楽データ転送ソフト「Disk2Phone」とステレオ・ヘッドホンを添付する。オプションで他のオーディオ機器と接続するケーブル「MMC-60」や,車載スピーカとの接続ケーブル「HCA-60」も用意する。内蔵のカメラ・モジュールは200万画素である。

 内蔵の2次電池を使用した場合,音楽プレーヤ専用モードで連続30時間の再生が可能。携帯電話機と音楽プレーヤの併用モードでは,連続15時間の音楽再生が可能。W800の筐体はSony Ericsson社が得意とするデザインで,やや角張ったストレート型である。外形寸法は100mm×46mm×20.5mm,重さは「100g以下」としている。

 なおW800は,標準版の「W800i」と中国本土向けの「W800c」の2モデルを用意する。周波数帯は2モデル共通で,900MHz,1800MHz,1900MHzのいわゆるトリプル・バンドである。