HDD/DVD/VTR一体型の「EH70V」。店頭予想価格は10万5000円
HDD/DVD/VTR一体型の「EH70V」。店頭予想価格は10万5000円
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300GバイトのHDDを内蔵するDVDレコーダ「EH60」。店頭価格は10万円を見込む
300GバイトのHDDを内蔵するDVDレコーダ「EH60」。店頭価格は10万円を見込む
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EPG画面で7チャンネル一括表示にした場合
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 「2005年のDVDレコーダの世界需要は500万台を見込んでいる。世帯普及率は27%になるだろう。こうした状況下で一般ユーザーの割合はますます増えていく。ユーザー層をさらに拡大したい」(松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 商品企画グループ 参事の石原史康氏)。松下電器は,DVDレコーダ「DIGA」の新型モデル5機種を発表した。2005年4月から5月にかけて発売を始める。ユーザーの要望に応える特徴として1秒起動や長時間モードでの高解像度録画などを掲げる。

 1秒起動とは,電源ボタンを押して1秒後には録画が始まる機能。電子番組ガイド(EPG)に対応した機種ではEPG画面も1秒で表示される。長時間モードでの高解像度録画については,同社のLPモード録画時に水平解像度500本を維持したまま録画できるようにした。このほかEPGの閲覧性を高める工夫も施した。従来の3チャンネル一括表示に加えて,今回は5チャンネル,7チャンネル一括表示にも切り替えられる。

DVD+R,DVD-RWへの録画も可能に

 松下電器は2005年1月に米国ラスベガスで開催された「2005 International CES」において米Hewlett-Packard Co.(HP社)と記録型DVDに関する協業を発表し,松下電器はDVD+R媒体,HP社はDVD-RAMへの対応を進めることを表明している。これを受けて新モデルはDVD+Rディスクへの録画に対応する。DVD-RW媒体にDVD-Video互換モードで録画することも可能になった。すなわち従来のDVD-RAMおよびDVD-R媒体を合わせて4種類の記録型DVD媒体に録画できる。

 新モデルの価格はオープンだが,店頭予想価格は以下の通り。記録容量300GバイトのHDDを搭載する「DMR-EH60」が10万円,200GバイトのHDDを搭載する「DMR-EH50」が8万円,200GバイトのHDDとVTR搭載の「DMR-EH70V」が10万5000円,HDDを搭載しないVTRとDVDレコーダの複合機である「DMR-ES30V」が6万5000円,DVD単体レコーダの「DMR-ES10」が4万5000円である。