会場となるCannes市のConvention Center
[画像のクリックで拡大表示]
携帯電話関連のイベントでは世界最大級の「3GSM World Congress 2005」が，2005年2月14日～17日まで，フランスCannes市で開催される。同イベントには，その名称が示すように，欧州を中心に普及しているGSM方式の携帯電話およびその発展形であるW-CDMA（3G）に関する技術やサービスが出展・報告される。
ちょうど1年前に開催された同展示会では，全世界におけるGSM方式の携帯電話サービスの加入者が10億件を超えたことが報告された（発表資料）。このため，今回は「次の10億契約の獲得」が目標の1つとして掲げられている。今後も契約者の大幅な増加が期待されるBRICs（ブラジル，ロシア，インド，中国）市場向けの低価格化技術が注目を集めそうだ。低価格技術としては，例えば，携帯電話の機能のほとんどを1個のLSIに集積した「1チップ・ケータイ」などがある。
このほか今回のイベントでは，W-CDMAをさらに高速化するHSDPA（high speed down link packet access）や携帯電話機向けの動画配信サービス，さらには携帯電話サービスと競合する無線LANやWiMAXに関する講演も行われる。
開幕前日の2月13日，現地は激しい風が吹き荒れた。来場者の登録会場となっているテントは，危険回避のために閉鎖されてしまった。来場者だけでなく，係員もテントの外で風がおさまるのを待つことになった。
会場近くのホテルは大企業の商談スペースに
[画像のクリックで拡大表示]
いったん登録会場に入った来場者も追い出される。しかし，待機したのはテントの風下。危険回避にはなっていない・・・
[画像のクリックで拡大表示]
