米上院議会は「Family Entertainment and Copyright Act」と呼ぶ法案を承認した。この法案には,映画館内で上映中の映画を録画する行為を違法とすることが明記されている。初犯の場合で最高懲役3年,再犯の場合は同6年である。

 同法案によると,映画館内で録画可能な機器の保有しているだけでは犯罪にならないが,犯罪の証拠の1つにはなる。映画を録画している疑いがあるには,その観客を拘束させる権利を映画館に与える。この法案がそのまま成立すると映画を上映中に,観客が動画撮影可能な携帯電話機を使って例えば新着メッセージの確認をすると,映画館の社員によって拘束される可能性があるとみられる。

 米下院でも同様の内容の法案が提案されている。米国内の報道によると,米下院でもまもなくこの法案を採決にかける動きがある。