ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は,北米地区における「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の販売を2005年3月24日に始める(発表資料)。
今回発売するのは,容量が32Mバイトのメモリースティック デュオやヘッドホンといった周辺機器などを同梱した「バリュー・パック」のみ。価格は米国で249米ドル,カナダでは299カナダ・ドルである。PSP向けのゲーム・ソフトウエアについては,当初24タイトルを予定している(発表資料)。
最初の100万セットには,米Sony Pictures Entertainment社の映画「Spider-Man 2」を収めたUMD(ユニバーサル・メディア・ディスク)も同梱する。今のところ,UMD版の映画タイトルは未発売だが,DVD版のSpider-Man 2はオンライン上で18米ドル程度の価格で販売されている。「お買い得感」を高めて,当初の売り上げに弾みをつけようという狙いだ。
SCEはUMDに関して,DVDと同様の「リージョン・コード」を採用している。つまり,「米国で販売する映画タイトルは,米国で発売するPSPだけで再生できる」といった制限をかけられる。今回同梱するUMD対応のSpider-Man 2も,国内で販売されるPSPでは見られないもようだ。ゲーム・ソフトウエアに関しては,原則としてリージョン・コードを使わないことにしている。
今回の発表では,出荷台数についても言及した。それによると,2004年12月12日以来の累計出荷台数は80万台を超えたという。2005年3月末までに全世界で300万台,このうち100万台を北米で売り上げたいとしている。つまり,北米では発売後約1週間で100万台を売り切ることを狙っているということになる。