ソニー生産担当の中鉢良治執行役副社長兼COOは,同社製品のバリューチェーンについて,製品カテゴリごとにパターン分けして強化方向を考えていることを明らかにした。デジタルビデオカメラのような,内製の要素部品(CCD,メモリースティック,リチウムイオン電池など)を用いて最終製品に仕上げる「垂直統合型」の場合は要素部品の品質向上に重点を置く。パソコンのような「水平分業型」の場合はSCMに重点を置き,世界中から最も安い部品を集めて組み合わせることを狙う。放送機器のような受注生産型の場合には,設計終了後すぐに生産を立ち上げる「垂直立ち上げ」の実現を最優先課題とする。「この三つ以外にもパターンはあり,合計5~6パターンに整理して考える」(中鉢氏)。
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