和解に至ったことを受けて,中村氏側の弁護団と日亜化学工業はそれぞれ談話を発表した。「企業発明における発明補償金の額を,単なる『ご褒美』から『発明の譲渡対価』へ転換させることに貢献した」(中村修二氏側の弁護団,発表資料はこちら)。「青色LED発明は1人の成果にあるのではなく,多くの人々の努力・工夫の結果であることを理解していただけた点は大きな成果だ」(日亜化学工業,発表資料はこちら)。
本係争が和解に至ったきっかけは,2004年12月24日に開催された最終の口頭弁論において,東京高裁が中村氏側と日亜化学工業側の双方に和解に向けた話し合いを進めるように勧告したことに端を発する。なお,中村修二氏側の弁護団は1月11日の夕刻に,日亜化学工業は1月12日にそれぞれ記者発表を予定する。
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